前回に引き続き、お知らせです。今回は愛知県立大学の亀井伸孝先生に夫婦でご招待いただきました。「海外」で生活し仕事し、異なる文化的な背景を持つパートナーと結婚する、そして二人にとって「異国」での子育て…、その中での経験や発見を中心に実体験からお話しをします。
Nous sommes invités à l’Université préfectorale d’Aichi demain pour parler de nos parcours influencés par les différentes cultures (Afrique, Asie, Europe). La conférence ouverte au public. On vous attend nombreux!
開催日 | 平成30年6月26日(火) |
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講演時刻 | 12:50~14:20 |
場所 | 愛知県立大学長久手キャンパスB棟 B208教室 |
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国際化が進む今、留学をしたり、海外で仕事をしたり、文化や国籍の異なる人と家庭を築いたりといったことが、日本人にとっても少しずつ人生設計の現実的な選択肢となりつつある。フランスは日本に比べて開かれた移民対策によって、外国人が国籍取得をすることが比較的容易な国であるといっていい。アフリカ、アジアからも、多くの学生や移民を受け入れている。国籍も文化的背景も違う私たちは、それぞれの教育や仕事の場として居住したパリで出会い、結婚し、家庭を築いた。
ウマール・バリー。年少より親元を離れてフランスに移住していた家族のもとで教育を受けた。ソルボンヌ大学の英語科で学び英語教師として教えた後、ジャーナリストとして十年以上活躍する。フランスに基点を持ちながらアフリカの各地を飛び回り、チーフエディターとしてアフリカの約五十カ国で放映されるニュース番組やドキュメンタリーの制作を手掛けてきた。現在は在仏米大使館のメディアスペシャリストとしてアフリカ関係を担当する。アフリカでの仕事の経験は、年少のときに去った大陸を再発見し、そして自らのアイデンティティーを再構築していくプロセスでもあったという。
阿毛香絵。私は大学学部時代にセネガルのイスラーム神秘主義に興味を持ち、セネガル国立ダカール大学に留学する。その後日本と並行して5年にわたってダカール大学に滞在し、学士と修士の教育を受けた後、フランスで博士課程に入学する。その後もセネガルとフランスを行き来し続けた。専門分野は政治人類学。アフリカは研究対象というだけではなく、10年以上に渡る現地での生活は自らの考え方も、ものの見方も、人としてのありかたも大きく変えた。フランスでは社会科学高等研究院の日仏財団で研究員としてアジア・アフリカに関する研究プログラムを立ち上げた。
私たちは人種、生まれ育った背景や文化、国籍の違いを知りつつ、今この時、そして将来を一緒に築ける相手としてお互いを選んだ。フランスでは二人とも「外国人」。本講演会では、こうした海外での仕事、結婚、出産、子育てなど、それぞれの、そして二人の経験を話したい。
「良い夫婦、家族のありかたは、お互いを見つめあうことではなく、一緒に同じ地平を見つめ、同じ方向を目指せること」という言葉は、国際結婚だけでなくどんな家族や人間関係にもあてはまる言葉なのではないだろうか。
たくさんのご参加をお待ちしています。
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