アビジャンからの便り(1)交通網 と「インフォーマル」Nouvelles d’Abidjan

(Je suis actuellement à Abidjan, Côte d’Ivoire, pour une étude sur la ville, plein de découvertes, de rencontres… Désolée! l’article est uniquement en japonais pour l’instant, … je publierai en français plus tard).

西アフリカに暮らしていたのに今まで訪れる機会がなかったコートジボアールの大都市、アビジャンに初めて出張です!

目的は西アフリカの都市化について比較研究の予備調査。まずはフィールドを知って、どんな都市化やモビリティの問題があるかについて考えることが今回の目的です。

パリからアビジャンへ

まず、フィールドにたどり着くまでに分かったこと。「ひと」との関係が何からなにまで大事だということ。これはアフリカに限ったことではありませんが・・・特にアフリカでは、現地の「ひと」を知るところからすべてが始まります。逆に「ひと」を知らないと何も始まりません。

今回の滞在の直前に、パリで運よく巡り合った(実は必死に探したのですが)アビジャンの都市研究の専門家で地理学者の大先生、アルフォンソ・ヤピ・ジャオ先生の一本のメールのおかげで、私の滞在もフィールド調査も、とてもスムーズに進みました。

彼は現地の都市研究所の創始者。現地には彼の教え子であり、今は国立のココディ大学で教える地理学の先生が何人もいて、彼らの博士課程の学生さんの一人、ジョン・ルイさんが研究補佐についてくれ、空港まで迎えにきてくれました。そして彼が滞在中アビジャンをあちこち案内してくれることになっていました。(私はこの情報を出発直前パリのシャルルドゴール空港で知らされました・・・それまでアビジャンについたらどうしよう?とりあえずタクシーにのってアパートの住所まで行くか?とちょっと不安だったので、先生からの一報で安心しました)

まずアビジャンについて初めに感じたのは「帰ってきた~!」という感覚。やはり西アフリカの都市だからでしょうか。ダカールにどことなく似ているその雰囲気と、街並み。そして見慣れた感じのネスカフェの移動式コーヒースタンドや、小売り店(ブティック)等。懐かしく身近な感覚がわっと湧き上がってきました。

abidjan3

↑写真はプラトー地区。ダカールのプラトーともそっくりです。

都市に入ったときのこの「なにか」。体を通して、六感を通して染み入ってくるこの「なにか」を私はとても大事にしています。

アビジャンとダカール

実際のところやはりすごいな!と驚いたのは街の大きさ、規模です。

アビジャンは10の区と、3つの郊外の地区からなっています。各地区は「コミューン」と呼ばれていて、それぞれ市役所があります。「大アビジャン」と呼ばれているのは、これらのコミューンの集まりのこと。およそ2000キロメートル四方に600万人を超える人口が暮らしています。

carte_abidjan

↑アビジャンを形成する10のコミューン。3つの郊外の区はこの外。

しかしアビジャンの都市部のみ考慮に入れると面積は400キロメートル四方ほど。ダカールは80キロメートル四方なので、これでもアビジャンは約5倍ということになります。ただ、ダカール郊外のピキン市やリュフィスク市などを含むダカール州(Región de Dakar)を一つの塊として考えると、こちらの方がアビジャン全体の現状に近いように思えます。ダカール州は550キロメートル四方ですが、まだまだ市と隣接するいわゆる副都心(リュフィスク、チエス市等)の間には都市化していない土地があります。ただ、これも時間の問題で、どんどん団地や地区が建設されていくのではと思います。

アビジャンの「フォーマル」と「インフォーマル」な交通

アビジャンの交通機関についてヒアリングを始めて、初めに関心したのは、各コミューンにはそれぞれ規則があって、いわゆる「インフォーマル」といわれる小型バス「ンバカ」が入れる地区とそうでない地区があること。それから、コミューンをすべて横断できる赤いタクシー(「メーター付き」タクシーと呼ばれているようですが、ほとんどの場合は顧客とドライバーの交渉で値段が決まるようです)と、コミューン内しか走れないタクシーがあること。各コミューンのタクシーにはそれぞれ色が決められていて、コミューン内から出てしまったら一目瞭然なこと、など。

例えばダウンタウンのヨプゴン区のタクシーは青、すぐ近くで閑静な住宅地のココディ区は黄色、さらに郊外に近いアボボ区はクリーム色、などタクシーの色でどの地区にいるのかすぐにわかります。これは使う側としても便利です。

taxi1

↑赤いタクシーはアビジャン全区域とその外も走ることができる「タクシー・コンター(メーター付きタクシー、でも実際料金は口交渉で決まることの方が多い)」

 

taxi2

↑青いタクシー、こちらはヨポゴン区の色。

乗合バス「ンバカ」でも、これらのタクシーでも、「インフォーマル」と呼ばれる交通網の運転手やそれを牛耳る「組合」は、市役所や警察にある程度の「税」を収めています。そういう意味で、彼らは公認の存在で、アビジャンの交通になくてはならない存在なのです。

「インフォーマル」ではない。「庶民の」交通と、経済活動

道を走っている途中、運転していた研究パートナーのジョン・ルイが窓から商品を見せてくる売り子の少年を引き留めなにやら交渉を始めました。

そして一分もたたないうちにUSBメモリーを車で使うための中国製の接続器を買ったのです。5000CFA(およそ1000円)という値段、現地の感覚からしたら少し高いし、もし動かなかったらどうするのかな、壊れていても払い戻しはできないし・・・。と思いながら見ていたのですが、案の定、何時間か後には電源がつかなくなってしまいまいした。

そしてその翌日。同じ通り、同じ場所をとおりかかったとき。昨日の売り子の少年を見つけた(!)ジョン・ルイは早速声をかけ、何事もなかったかのように新品の同じ商品と交換をしたのです。

路上販売、「アンビュラン(移動)」と呼ばれる売り子たちはいわゆる「インフォーマル」な仕事なので、全く何の保証も契約もなく、やたらめったらに路上で商売をしているように見えるのですが、実はある程度決まった仕事場や人間関係の中で仕事をしていることが多いのです。そういう「仕事場」が決まっている売り子はそうそうごまかしたり、ひどいぼったくりなどできないようになっています。それは、周りの「ひと」が知っているから。

路上販売でも、道端に決まった「場所」があって、そこで売っている人は、いかに「インフォーマル」であろうと、その場を牛耳る警官が毎朝やってきて微々たる「税」を取り上げていくといいます。例えば、郊外からバケツを担いで野菜を売りにくるおばちゃんも、決まった場所でコーヒースタンドをもっているお兄ちゃんも、もう少し大きめの屋台でサンドイッチを売っているお姉さんも・・・。このちょっとした「税(賄賂?)」を払うことで、おとがめなく仕事ができるのだとか。

そして、こういう「インフォーマル」な仕事が人々の生活全般を支えています。

vendeurs

今日会ったココディ大学の都市交通の専門家の先生は、アビジャンの乗合バス「ンバカ」やヤミタクに「インフォーマル」交通という言葉は適さない、「ポピュラーな」「庶民の」交通、という言い方のほうが合っている、と言っていました。

なるほど、と思ったアビジャン三日目の午後です。

何回かに分けてアビジャン滞在のレポートをしようと思います。引き続きよろしくお願いします!

2018年5月25日

 

 

 

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